鶴の音返し

「良かったー、間に合ったー!」

千鶴は腕時計を見て安堵する。

「ここ?」

「そう。この丘。
私が一番好きな場所なんだ。」

「なんで?」

「ここに来ると私の好きな虹の音が聞けるんだ。」

「虹の音?」

「うん!隣どうぞ!」

先輩も隣で寝な、と地面をポンポンする。

【虹の音】が気になり、素直に従う。