鶴の音返し

「先輩、着きましたよ。」

機内アナウンスがフライトの感謝を告げている。

「うぅん。」

恐怖を紛らわすため、
離陸後すぐに眠ってしまった彼。

寝起きに弱いのか、
ボーッとしたまま千鶴について行き空港の外へ。

「てか、ここどこ?」

2時間弱の飛行を経て到着したのは、

「熊本!」

「は?熊本!?」

「私の実家があるの」

「おーい!千鶴!」

「おじいちゃん!おばあちゃん!」

助手席に乗り出して叫ぶイカついおじいちゃん。

片や、後部座席から微笑みと軽い手振りで挨拶してくるおばあちゃん。