瑠『まい!』

ま「あっ!一瞬誰かと思った...ありがとう。」

瑠『車に乗って!』

ま「う、うん...」

瑠『あのさ、外だとバレるから俺の家でもい
 い?』

ま「え!?あ、そうだよね..大丈夫。」

瑠『すぐに着くから...』

なんか緊張する...

そして着いた瑠桜が住んでいるというマンション
は、驚いたことに私の実家のマンションと同じだった...

ま「ここが家?」

瑠『そう。一人暮らしの家だよ。』

ま「私の実家もここ...」

瑠『マジで!?』

ま「うん...」

瑠『すごいな...なんか驚いた...じゃあ、行こう。』

瑠桜の家は上階、私の家は中階。数階しか違わなかった...なんか運命を感じちゃう...

瑠『ソファー座ってて。
 何飲む?お茶、紅茶、炭酸、ビール...いろい
 ろあるけど...』

ま「じゃあ、お茶で...」

瑠『はーい。
 どうぞ!』

ま「ありがとう。」

瑠『ふー...
 あっ!話って何?』

ま「あ、あのね...私...
 記憶が戻ったの!瑠桜との事も全部思い出した
 の!」

瑠『本当に?!いつ?』

ま「映画館で倒れて、瑠桜に助けて貰った時...」

瑠『そうなんだ...
 よかった...はぁ、安心したよ...』

ま「今までごめんね...
 でも、瑠桜にもプライベートがあるし、あの事
 故から時間も経ってるから、こうなりたい...と
 か私からは言えないんだけど...とりあえず、
 報告は絶対にしたくて...」

瑠『...まいは今、付き合ってる人いる?』

ま「今はいないよ...」

瑠『そっか...
 俺もすぐには行動することはできないけど、
 まいが俺の事を思いだしてくれて、本当に嬉し
 いよ...』

ま「うん...これからまたいい友達でいてくれたら
 嬉しいなぁ..」

瑠『...わ...かった...
 ちょっと待ってて!』

本当は、瑠桜と元の関係に戻りたいけど、そんなに簡単な話じゃないし、瑠桜にも相手もいるかも
しれない...
でも、思い出したことが伝えられてよかった...

瑠『ごめん。お待たせ。
 これ、貰ってほしい...』

ま「何?これ...」

瑠『俺が作った指輪...』

ま「作ったの!?すごい!」

瑠『よかったら着けて...』

ま「ありがとう!可愛いデザイン...
 すごいね瑠桜は...お仕事でこういうのも作って
 ..しかも、上手で可愛いし...」

瑠『すごくなんかないよ...』

ま「じゃあ、私帰るね!彼女さんに誤解されちゃ
 うとダメだし...
 お邪魔しました...」

瑠『あっ...う、うん...』

また友達として会える日がくるといいなぁ...