〈シャー〉ベッドのところのカーテンが開いた...

えっ!?

メガネをかけながら、メガネ君が出てきた...
うそ!うそ!
こんな所で会えるなんて...
心臓がバクバクしてうるさいよ!?

先『あれー!もう起きたの?』

先生が戻ってきた!
名前知れるかもしれない...

メ『話し声で目が覚めた!』

先『ほら。宮野さん!』

ま「ご、ごめんなさい。」

メ『別にいいよ!
 怪我したの?』

ま「は、はい。転んじゃって...」

メ『あーぁ...歩ける?』

ま「だ、大丈夫です!」

先『藤堂君が教室に戻る時に、宮野さんを
 送ってあげてよ!』

ま「えっ!?だ、大丈夫ですよ!」

メ『いいよ!送っていくよ。』

先『よし!じゃあ、宮野さんここにクラスと名前
 を書いてね!処置報告書は先生に渡しておくか
 ら!藤堂君はこっちね。』

ま・メ「『はーい。』」

メガネ君、『藤堂』っていうんだ!
初知り!!
これから、藤堂君って言おう!
そして、私は盗み見てしまった...

ま「2-S?!」

藤『え?!』

ま「あっ、ごめんなさい。」

先『S組で驚いてるの?』

ま「S組の人に会ったことなくて...」

藤『Sにいるようには見えない?』

ま「い、いえ!そんなことは...」

先『藤堂君こんな感じだけど、勉強も運動も意外
 に出来るんだよ!』

藤『意外にってなんですか!侵害だ。』

ま「すごいですね!
 あの...先生と藤堂先輩は仲が良いんですね。」

先『あぁー!
 藤堂君のお母さんと私が友達なのよ!だから
 小さい頃から知っててね!』

ま「そうなんですね!」

藤『しょっちゅう家に来てるよね。』

先『ダメなの??
 この子、昔は本当に可愛かったんだよ!』

藤『昔はってなんだよ!』

ま「仲良しですね!!
 あっ!そろそろ授業が終わる時間なので戻り
 ます。」

先『そうだね!お大事にね。』

ま「はい。ありがとうございました。」