瑠桜君と私は会場の中庭にきた...

瑠『いろいろ驚いたよね?』

ま「う、うん...
 聞きたいことがいっぱいで...」

瑠『なんでも答えるから、言って...』

ま「何から聞けばいいか...
 瑠桜君はいつもの瑠桜君と、今の瑠桜君、
 どっちが本当の瑠桜君なの?」

瑠『本当の俺はこっち...かな...
 実は俺、父さんに憧れて小さい頃からモデル
 の仕事してて...周りにあんまり知られたくなく
 て、自分を隠して学校に通ってる。
 嘘ついててごめん...』

ま「モデルしてたんだね...」

瑠『海外ブランドの専属モデル...
 これ...』

ま「これ見たことある!
 これ、瑠桜君なの!?」

瑠『う、うん...変かな??』

ま「かっこいい!てか、この写真見たことある
 よ!」

瑠『化粧もしてるし、髪色も髪型も変えてるか
 ら、俺ってわからないかもね。』

ま「確かに、学校の瑠桜君からは同じ人って言わ
 れも疑うかも。」

瑠『...ねぇ、まい。まいは俺のことどうして避け
 てたの?』

ま「それは...
 瑠桜君が女の人と一緒に歩いてるのを見て、
 彼女がいるなら...って思って...」

瑠『女の人??』

ま「わたしの勘違いだったって今日わかりまし
 た...」

瑠『もしかして、さくらのこと?』

ま「う、うん...
 前に学校帰りに一緒にいて、カフェに行ってた
 でしょ??」

瑠『あぁ!あったね...
 彼女っぽかったかな?』

ま「うん...
 先生とか、パパとかいろんな人が繋がってて
 訳が分からなくて...」

瑠『そうだよな...
 俺が知る限りの話しかできないけど...』

ま「大丈夫!教えて。」

瑠『まず...
 俺の母さんと先生...さなさんね...と桃さんは
 親友で、さなさんは独身だからよく家にも遊び
 にきて、俺やさくらを面倒見てくれてたん
 だ。
 で、俺の父さんはまいのお父さんの健さんの先
 輩で、母さんの元彼。で、まいのお母さんの彩
 華さんは父さんの元カノ...
 複雑だな...でも、俺たちが生まれる前から
 繋がりがあったんだよ。なんかすごいよな。』

ま「なんか、複雑...
 お姉さんは、いくつ上なの?」

瑠『俺ら年子だから、1つ上だよ!
 学校が違うし、年も近いし、あんまり似てな
 いから、勘違いされやすいかもね...』

ま「勘違いするよ!だって、美男美女だし、お似
 合いだったもん!」

瑠『ショックだった??』

ま「な、何いってるの?」

瑠『俺は、まいに避けられてショックだった
 よ。』

ま「え!?」

瑠『好きな子に避けてるのが一番キツいよ。』

ま「す、好きな子?」

瑠『やっぱり伝わってなかったか...
 俺、結構アピールしてたんだけどな...』

ま「もしかして...?とは思ってたけど、ただ優し
 くしてくれてるだけかな...って...」

瑠『俺、保健室で会う前からまいのこと気になっ
 てたんだよね...だから、保健室で会えた時は
 ビックリしたけど、チャンスだと思った。』

ま「私のこと知ってたの??」

瑠『駅で初めて見た時から気になってて...
 同じ車両に乗ってみたりして...
 一目惚れしたんだよね...』

ま「私も一緒だよ...
 電車の中で瑠桜君を見かけてから、ずーっと
 気になってて...
 私も一目惚れだったかも...」

瑠『好きだよまい...』

ま「瑠桜君...私も...大好き!」

瑠『俺と付き合って下さい。』

ま「はい!」