赤にも青にもなれなかった私を
「気持ち悪い。」
とみんなが笑う。

でもー。
赤と青が混ざって紫になってはいけないの?
赤が赤を、青が青を
好きになってはいけないの?
ピンクやオレンジ、水色が居ては
いけないの?

「そんなことないよ、だって個性でしょ?」
と君は言う。

うん。
でも、違うの。
私が欲しかったのはその言葉じゃない。

「個性」だなんて、
私のことを仲間外れにしないで。
赤にも青にもなれなかった私のことを
君とは違う存在だと言われた気がする。

何も言わない私に
「ごめんね。」
と君は言う。

うん。
でも、違うの。
私は謝って欲しいわけではない。

うん。
違うんだよ。
私は「普通」も「個性」も求めていない。
赤にも青にもなれなかった私に対して
優しくして欲しいわけではない。
私に○○らしさとか押し付けないで。



私は…。

私はー。
「ごめんね」ではなくて君と笑い合いたい。
○○らしさの枠の中ではなくて
君と本音で話したい。
そして、私は
君と友達になりたい。