あの夏、わたしはキミに恋をした。



「桃菜、これ」

「ん?」


一人でもくもくとメニューをこなしていた大輝がいつの間にかそばにきていて、ピンク色のファイルをくれた。


「去年いた先輩マネさんがまとめてたやつ。自分たちがいなくなったあとに入ってきた子が困らないようにって。先輩たちは3人でやってたからやっぱり桃菜1人で全部やるっていうのはつらいと思うけど、本当に大丈夫?」


そういわれてペラペラとファイルに綴じられた紙をめくるとびっしりと文字がたくさん書いてあった。

中には細かく絵もかいてあるのもある。


全然関わったことのない先輩たちの優しさを感じつつ、あまりの量にびびったのも事実だ。