あの夏、わたしはキミに恋をした。



「去年の水上の姿をみてたらわかるさ。あいつ自分のせいで負けたって思ってそこから落ち込んでただろう?」

「はい…そうですね」

「誰がどんなに励まそうとあいつは全然聞かなかった。でもそれを変えてくれたのは木下、お前だろう?そこからあいつは人一倍頑張ってた。事故に起きたあとだってあいつを変えたのはお前だ。お前は選手に寄り添うことができる。それはマネージャーとしてとても大切なことのひとつだと俺は思ってる」


買いかぶりすぎだと思う。


「わかりました。やってみます」

でもそこまでいわれたら頑張りたいと思った。

自分の夢はやぶれたけど、大輝の、他のみんなの夢を一番近くで応援できるのなら嬉しい。


「ありがとう。木下ならそういってくれるんじゃないかって思ってた」




グラウンドのほうに戻ると先生が「集合!」と声をかけた。

その合図でみんなが一斉にこちらに戻ってくる。

だいぶ人数が多い。

そういえば去年遥がそんなこといってたなと思い出す。