「わかりました。やめます」 もう無理だった。 こんな部活こっちから願い下げだと思った。 どうせこのままいたってコートには入れされてもらえない。 他の1年生にはいじめられる。 ここはわたしが夢を追う場所には適さない。 そう思った。 わたしは夢を捨てた。 そこまで話して大輝のほうを一度みると大輝はなにもいうことなくこちらをじっとみつめていた。 その真剣な眼差しに、少しでも大輝の心に響いているならよかったと思う。 わたしは持っていたペットボトルの水を一口飲み、また話し始めた。