あの夏、わたしはキミに恋をした。



「わたしはやめません。夢があるので」

それはまだ誰にも話したことがない夢だった。

夢といったら大げさかもしれないけれど、わたしは全国大会にいきたかった。

そのためには中学で頑張ってバドミントンが強い高校に入学したい。


「わたしたちだってこんなこと言いたくないけどさ、でも桃菜ちゃんがいると部活の雰囲気がよくないの」


ねえ、わたしってそんなにだめだった?

みんなだって言いたいこといってるじゃん。

わたしばっかり言葉選ばないみたいなこといわれてさ。

人の気持ち考えたことあるのなんていわれてさ。

じゃあこれはなに?

わたしだって傷ついてるよ。

たくさんたくさん傷ついてる。