あの夏、わたしはキミに恋をした。



「桃菜ちゃんすごいね」


上で楓ちゃんが拍手してくれていた。


この子はいい子だ。

こういうこと仲良くなりたいと思った。


しばらくタオル打ちが続いて交代になった。

わたしが代わりに上にいきタオルと垂らす。

楓ちゃんは努力家なだけだって何回かに一回は綺麗な音がでた。

そのたびにわたしは「すごいね、ちゃんと打ててるよ」と褒めた。

楓ちゃんも嬉しそうに笑ってくれていた。


それなのに、どうしてあんなことになってしまったんだろう。