あの夏、わたしはキミに恋をした。



「桃菜ちゃん悪いんだけど今日もほかの1年と同じメニューで」

「はい…でも今日はタオル打ちですよね?」

「そうだけど。なに?タオル打ちなんて馬鹿バカしくてできないって?」

「…そんなことないです。わかりました」

入部して数ヶ月が経とうとしていた。

今まで走り込みメニューや筋トレなどはほかの一年生とやることがあってもタオル打ちはなかった。

それなのにここにきてタオル打ちって…。

でも先輩に逆らうことなんてできない。



「桃菜ちゃん一緒にやろう」

「あ、うん」

タオル打ちは基本2人組でやることが多かった。

ひとりが上にいきタオルをポールに結んで押さえる。

そしてもうひとりが下でタオル打ちをするのだ。

もともとわたし抜きで6人だったのでちょうどよかったけどあの3人が抜けたことで奇数になってしまった。

あ、だからか。と納得した自分がいた。今思えば甘い考えだったんだけど。