あの夏、わたしはキミに恋をした。



「なにすんの?危ないじゃん」

一歩間違えたら階段を転げ落ちて大けがするところだった。


「はあ?わたしたちなんもしてないんだけど?」

「桃菜ちゃんひどい。自分でこけただけなのにこっちのせいにするなんて」

怒りがこみあげてきて爆発しそうだった。

でもあの2人を相手にしているだけ無駄だ。

わたしは自分のペースでこのメニューをこなすだけ。

この2人よりよっぽど体力も腕もあるんだから。

そう思い2人を無視してまた階段を一歩一歩あがる。


このときのわたしはこれから地獄のはじまりだなんて思ってもみなかった。