あの夏、わたしはキミに恋をした。



「今日終業式だよな」

「え…あ、うん。終業式だったよ」

今まで会話という会話をしてこなかったので大輝のほうからしゃべりかけてくれたことに驚いた。

相変わらずこっちは向かずに窓のほうを向いたままだったけれど。


「もう一生このままなのかな」

「そんなことない!リハビリを頑張ればまた歩ける、野球だってできるかもしれない」

「ふっ、そんなの綺麗ごとだろ。かもしれないって、そんな低い可能性」

「わたしは・・・わたしは大輝に諦めてほしくないよ」

「桃菜ってそんな図々しい性格だったっけ?」

「…え?」

その言葉にフリーズした。

今までのことが頭をよぎる。