良いお年をと別れをつげて病院へと向かった。 はじめてきたときは広い病院でまったくわからずうろうろしてしまったのに、今ではほとんどわかるようになった。 大輝の病室まで行くときはいつも心臓がバクバクしている。 今日はなにをいわれるかと構える自分がいる。 それでも、震える手を抑えてノックをする。 何回かノックをしても返事がなかった。 もしかしたら検査にいっているのか、それとも寝ているのか。 重たい扉をゆっくりとひらいた。 いない、そう思ったのに大輝は変わらずそこにいた。