あの夏、わたしはキミに恋をした。



────「だから俺強くなりたい。もっと強くなって絶対に甲子園にいく」


でもあの日誓った約束が、大輝の思いがなくなるのは嫌なんだ。

今までの大輝すべてが否定されるようで嫌なんだ。



「わたしにチャンスをください」

「でもあの子にひどいことまた言われるかもしれないのよ?」

「それでもかまいません。わたしはもう一度大輝をグラウンドに立たせてみせます!」

「ありがとう」

おばさんの目にはうっすら涙が浮かんでいた。

おばさんも本当は大輝にもう一度野球をやってほしいと思ってるんだと思う。

だって誰よりも一番近くで大輝のことをみてきたんだから。

わたしなんかよりもずっとずっと前から。