あの夏、わたしはキミに恋をした。


「目、覚めた?」

「ここは…」

「保健室よ。木下さん廊下で倒れたの。覚えてる?」


そういわれて思い出した瞬間涙が溢れた。


「大輝が、大輝が」

「大丈夫よ、落ち着いて。ね?」


ほら深呼吸深呼吸。

そういわれながら背中をさすられる。



大輝が事故に遭った。

上野くんから告げられたのはそんな残酷な言葉だった。




「水上くんなら大丈夫よ。命に別状はないって」

「ほ、ほんとですか!?」

「ええ」

「よかった、よかった」

先生からティッシュを渡されて豪快に鼻をかんだ。

わたしいま涙と鼻水で相当ひどい顔してる。