「っ、木下さん!」 「…上野くん?」 教室に戻る途中の廊下で名前を呼ばれると、そこには携帯を片手に持ち焦った様子の上野くんがいた。 みると息もあがっていて苦しそうだ。 「はあ、はあっ、木下さん、落ち着いて、聞いてな」 「どうか、したの?」 嫌な予感がする。 この言葉の先を知りたくないと心が叫んでいる。 「大輝が、大輝が────」 その瞬間目の前が真っ暗になった。 立っていられなくて膝から崩れ落ちる。 そのまま意識を失った。