あの夏、わたしはキミに恋をした。



「もしもし?桃菜?」

「うん、急にごめんね」

「どうした?」

「いや、今日大輝は学校行くかなと思って。てか外騒がしいね?」

明らかにもう家にいないことは確かだった。


「ああ、今電車待っててさ。さすがに会社は休みにならないからか人がやばくてさ、電車も本数少ないし」

「あ、そっか。えらいねこんな中行くの」

「授業はだるいけど部活やりたいし。というかグラウンド整備しないと雪やばいかなと思ってさ」

「やっぱり大輝はすごいね」

「えー、なんて?聞こえなかった!…あ、てかもうすぐ電車来るから切るわ!桃菜は無理しないでな!」

「あ、うん。ありがとう。大輝も気を付けてね!」

電話を切ると急に寂しくなった。

大輝に会いたいなと思った。