あの夏、わたしはキミに恋をした。



「まじで積もってる」


朝いつものようにカーテンを開けて仰天した。

あたり一面が真っ白だった。

こんな景色をみたのは、田舎のおばあちゃんの家にいったときくらいだ。

まあそっちに比べたら雪の量はもちろん少ないのだけれど。

でもこの場所で雪景色をみることになるとは。



「桃菜ー、学校から電話で、無理のない範囲でくるようにって」

今日は休みかもなんてちょっと浮かれていた気分はお母さんからの言葉で終わり、わたしは制服へと着替えてリビングに向かった。