あの夏、わたしはキミに恋をした。





「ううっ、さむっ」

暑い夏から一転、12月になり寒い冬がやってきた。

あれから特に何も変わっていない。

結局夏休み中に大輝と会えたのはほんの数日。

それも散歩しながら少し話しただけだった。

それでもわたしは嬉しかった。

大輝が楽しそうに野球の話をするのが、それを聞くのが楽しかった。

大輝の目がキラキラと輝いているのが嬉しかった。

これでよかった。会いたいなんて言わなくてよかった。

そう思うのはおかしいことなのかもしれない。


でも後悔してほしくないから。あのときのわたしのように────。