あの夏、わたしはキミに恋をした。



「俺さ、まだ1年だけどどうしても甲子園に行きたかったんだ。先輩たちはまだ来年も再来年もあるんだからっていってくれたんだけど、そうじゃなくていまの先輩たちと一緒に行きたかった」

「うん」

「なんでお前のほうが俺らより泣いてるんだよとかお前のせいじゃないっていってくれたけどどうしてもあのとき打てなかった自分が許せなくて」

「うん」

「だから俺強くなりたい。もっと強くなって絶対に甲子園にいく」

「うん」

「そしてそのとき隣に木下がいてほしい」

「うん…え?」


そこで背中に回っていた腕がほどかれ体を離された。