あの夏、わたしはキミに恋をした。




「さすがに前より人増えたね」

「ほんとだね」

1回戦目では結構まばらに席はあいていたけど、今日はだいぶ席がうまっている。

多分これが準決勝とか決勝までいったら満席なんだろう。

その景色をはやくみてみたかった。


「なんか友達から聞いたんだけど、今日の相手結構強いらしいぜ。甲子園もいったことあるらしくて」

「げ、まじか」

「うん。今までの試合もコールドとかあったって」

「うわーそれはだいぶ手ごわそう!でも頑張ってほしいね」

巧くんと遥の会話を隣で聞きながらわたしはただひたすらに願った。

どうか勝てますようにと。