「でも本当に俺でいいの?」
「大輝がいいの。わたしが大好きなのは大輝だけだから」
「はは、俺も同じだ」
体が離れてそのまま顔が近づいてくる。
久しぶりのキスは10年前となにも変わらなくて。
でもずっとずっと甘いキスだった。
ねえ、大輝。
わたしね、いまでも思うんだ。
あのとき大輝にもっと向き合っていたらって。
大輝のことをもっと知れたらよかったのにって。
でも大輝がわたしのそばでただひたすら頑張ってくれたから、笑ってくれたから、好きといってくれたから、10年たった今、こうして幸せな時間をもう一度過ごせているんだよね。
だからありがとう。
やっぱり大輝はわたしのヒーローだったよ。



