「だいきー!!!」
遠ざかっていってしまう背中にわたしは大きく名前を叫んだ。
わたしの声に大輝はぴたっと止まる。
わたしはそのまま叫んだ。
みんながいることなんて気にもせず。
「すきー!!!!」
こっちを振り向いた大輝は驚いた顔をしていて、遠いけど顔が赤いのがわかった。
こういう照れ屋さんなところも好きだった。
「桃菜いっておいで」
遥の言葉に押され、わたしは大輝のもとへと走った。
「大輝」
「俺は…俺はなにもいわずに一方的にいなくなった、桃菜のこと傷つけた」
「また同じことするの?」
「っ」
「今大輝がいなくなっちゃったら、わたしはまた傷つくよ」
「それでも、もう俺とは付き合わないほうがいいんだ」
「どうしてそうなるの?」
「俺じゃ桃菜を幸せにできないから…」
「わたしが幸せかどうかを決めるのはわたしだよ。それに幸せにしてもらいたいなんて思ってない。わたしはただ大輝と一緒にいたいの」
「でも…」



