あの夏、わたしはキミに恋をした。


「だいきー!!!」

遠ざかっていってしまう背中にわたしは大きく名前を叫んだ。

わたしの声に大輝はぴたっと止まる。

わたしはそのまま叫んだ。

みんながいることなんて気にもせず。


「すきー!!!!」


こっちを振り向いた大輝は驚いた顔をしていて、遠いけど顔が赤いのがわかった。

こういう照れ屋さんなところも好きだった。


「桃菜いっておいで」

遥の言葉に押され、わたしは大輝のもとへと走った。

「大輝」

「俺は…俺はなにもいわずに一方的にいなくなった、桃菜のこと傷つけた」

「また同じことするの?」

「っ」

「今大輝がいなくなっちゃったら、わたしはまた傷つくよ」

「それでも、もう俺とは付き合わないほうがいいんだ」

「どうしてそうなるの?」

「俺じゃ桃菜を幸せにできないから…」

「わたしが幸せかどうかを決めるのはわたしだよ。それに幸せにしてもらいたいなんて思ってない。わたしはただ大輝と一緒にいたいの」

「でも…」