「もしもし?」
「遥…」
「…ごめん、余計なことした?」
「ううん。大丈夫だよ。あのね、ひとつだけお願いがあるの」
遥からとある場所を聞いたわたしは家の前まできた。
ピンポーン
インターホンを鳴らすとすぐに「はい」という返事がかえってきた。
懐かしい声が耳に届く。
「突然すみません、木下です。木下桃菜です」
「桃菜ちゃん…いまあけるわ」
しばらくすると、かちゃと音がして玄関があいた。
「おばさんお久しぶりです」
情報網がすごい遥なら大輝がどこに引っ越したかも知っていると思った。
大輝はすでに一人暮らしで家をでているけど、両親は変わらずそこに住んでいると教えてくれ、住所も教えてくれた。
「どうぞ、はいって」
案内され中にはいる。
リビングは前のおうちとあんまり変わっていなくて、ここだけみると引っ越していないんじゃないかと感じられた。



