あの夏、わたしはキミに恋をした。


「ねえ大輝」

「ん?」

「1年生のときわたしのことを誘ってくれてありがとう」

「…急にどうした?」

だからわたしは感謝の気持ちを伝えることにした。

「あのとき大輝が誘ってくれたから、わたしは野球に出会えて、マネージャーにもなれた。だからありがとう」


今でも鮮明に思い出せる。

雨が続く憂鬱な毎日を過ごし、空を見上げながらぼんやりとしていたあの日。

ドキドキしながら階段をあがり、大輝からはじめて誘われた日。連絡先を交換した日。

そして日差しが照りつける球場で大輝の姿をみた日。

あれからわたしの人生は180度変わった。

まるで色がついたように、明るい世界に変わったんだ。