あの夏、わたしはキミに恋をした。



「かっとばせー!」

応援席からたくさんの声援が聞こえる。

今日は1回戦。

わたしは記録員としてベンチに入っている。

今までは応援席にいたから落ち着かない気分だ。

でもそれと同時にこんなにも聞こえる応援の声がなんだか心地よい。



「今からメンバーを発表する」

つい先日先生からそう告げられて発表されたメンバー。

大輝はベンチ入りだった。


それにびっくりすることに最後の夏である3年生よりも2年生が多く、1年生もいた。

そのせいかざわざわとしていた。

「納得がいかないやつもいるかもしれないが、ここ最近の練習や試合をみて決めた、今のベストだ」

ただ監督の言葉にざわつく声がとまった。

いつも一番近くで練習をみていた監督が決めたことだ。

誰も文句はいえない。

それでも、選ばれずに悔しそうな姿をみると心が痛んだのを思い出す。