あの夏、わたしはキミに恋をした。


「多分選ばれたとしても毎回はださせてもらえないだろうな」

大輝がそんな風に思っていることをはじめて知った。

大輝はなにがなんでも全部の試合にでたいと思っていると思っていた。


「そっかあ、でも無理は禁物だしね」

遥はそういうとわたしのほうをちらっとみた。

さすが遥。やっぱりわたしのことをよくわかっている。


「それに強いやつらもたくさんいるからな、俺がでれなくても上野が、ほかのやつらが勝ち進んでくれるって信じてる」

「…大輝」

「もちろん選ばれたら全力でプレーするだけだし」

「そうそう、俺たちは選手に選ばれた人も選ばれなかった人もなにも変わらないよ。今まで一緒にやってきた仲間だから」

上野くんは大輝の気持ちを知っていたようだった。


「ちょっと、トイレいってくるね」

わたしは席をたった。

遥と愛唯がついてきてくれた。