「大丈夫だよ」
「ん?」
「どの高校にあたっても大丈夫。必ず勝って甲子園に行くから」
「うん、そうだよね」
「それにこれあるし」
「…まだもってくれてたんだね」
大輝は去年わたしが部員全員にあげたお守りをもっていた。
「当たり前。これはいつも肌身離さずもってたよ」
部員全員のお守りを短い期間で作ったので全然クオリティもすごくないのに。
「桃菜の思いがたくさん詰まってるからな」
どうしてこんなに優しい言葉をいってくれるのだろう。
「桃菜、一番近くでみててな。俺たちの夏を」
「もちろん」
マネの特権だからね。そんな話をしたのは1年前。
でも本当に今年はみんなのことを一番近くでみることができる。



