あの夏、わたしはキミに恋をした。


「それが桃菜なんだからいいんじゃない」

「え?」

「逆にそうじゃなくなった桃菜は桃菜じゃない」

はっきりと口にした遥。

「そりゃ不安になるよ。もうすぐ予選もはじまるわけだしね。なのに水上くん一週間も休むし。桃菜の気持ちは今ジェットコースターだろうね」

なんでもお見通しの遥はわたし以上にわたしのことを知っているような気がする。

「結構前に「水上くんの前でも笑い続けてあげたら、水上くんは迷わず自分の道を進めると思うから」っていったの覚えてる?」

「うん」

「そうはいったけど、人間笑えないときだってあるし。でもそれは桃菜が悪いわけじゃないよ。だから大丈夫。桃菜はいつも通り桃菜らしくいたらいいと思うよ」