あの夏、わたしはキミに恋をした。



「ちょっと桃菜かりるね」

お昼休み、いつものメンバーでごはんを食べようと机をくっつけているときだった。

急に登場した遥はわたしの手をひっぱり外へと連れ出した。

「そろそろピンチのときだと思ってやってきました」

「遥…」

「野球馬鹿が1週間も学校休んだって聞いたからさ。桃菜って本当にわかりやすい」

「…うん」

どうして一緒にいないのに遥にはわたしのことがわかってしまうのだろう。

もちろん連絡はとりあっていたり、たまに遊んだりすることはあったけれど。


「なんでだろうね。頑張ろうって思うのにまた気持ちが沈んでいくの。その繰り返しで」

そのたびに遥や巧くんに助けてもらっていた。