あの夏、わたしはキミに恋をした。


「告白は??したいと思ったことないの??」

「思ったことはあるんだけど…でも上野くんキャプテンになったでしょ?多分恋愛どころじゃないだろうなって思って」

「なるほど…」

愛唯の話を聞きながらわたしが恋愛相談に乗っていることが不思議だなと感じる。

1年生のときは恋愛なんてできないと思っていたし、遥がよくいう「愛の力」なんてまったくわからなかったのに。

大輝と出会ってわたしはちゃんと「恋愛」ができたんだなと思う。


「いまは見てるだけでいいの。それで幸せ」

上野くんの恋愛がらみってそういえば聞いたことないけど、きっと彼女はいない。

愛唯が付き合いたいと思うならわたしも力になってあげたいって思う。

「そっか。でもいつでも相談してね?」

「桃菜大先輩―、ありがとう」

「大先輩って、なにそれ」

「だって水上くんと付き合ってもうすぐ2年でしょ?大先輩だよ」


そういえば、もうすぐ2年か。

あのときグラウンドで輝く大輝に恋をしてから2年。

大輝に恋をした瞬間は忘れられない。

2年の間にいろんなことがあって、一度は別れそうになったこともあったけど、それでもわたしたちは一緒にいる。

それぞれがもがきながらも成長し続けた2年だったな。