あの夏、わたしはキミに恋をした。




「愛唯ってもしかして上野くんのこと好きなの?」

「しー!!」

体育の時間、男子が100m走をやっていて女子は待ち時間だった。

そしてひょんなことから恋バナとなった。

だって上野くんをみる愛唯の目がハートになっているんだもん。

それに始業式の日も顔が赤くなっていた愛唯を思い出し、わたしの考えは確信へと変わった。

「やっぱりそうなんだね」

「うん…ずっと片思い」

愛唯の話を聞けばなんと1年生のころから好きらしい。

部活のときにみて一目ぼれしたと。


「あのときなんで野球部のマネにならなかったんだろうって後悔したんだけどさ、今思えばよかったよ。わたし多分マネの仕事どころじゃなくなっちゃう。だから桃菜はすごいよね。水上くんがいるのにちゃんとマネができて」

顔をあからめながら話す愛唯をみていると本当に上野くんのことが大好きだということが伝わってくる。