あの夏、わたしはキミに恋をした。


「お母さん」

小さい声で名前を呼ぶ。

「桃菜おはよう、大丈夫?」

「おはよう。うん、なんとか」

本当は眠すぎて今すぐにでも布団へ戻りたいくらいだったけど、昨日の大輝の笑顔を思い出して顔を両手でたたき気合を出した。


「じゃあ作ろうか」

そのあとはお母さんが隣でいろいろと指示をしてくれ時には助けてくれ、なんとかお弁当が完成した。

「はぁー、疲れた」

「お疲れ様。大輝くん喜んでくれるといいわね」

「うん、ありがとう」

大事にお弁当をかばんにしまう。

大輝の喜ぶ姿がはやくみたい。

「じゃあこのあと朝ごはんも作るから、桃菜は学校の準備しておいで」

そのあとはいつも起きたときのように準備をし、今に至る。