あの夏、わたしはキミに恋をした。


大輝とバイバイすると「桃菜―久しぶり!!」と大きな声がした。

「遥、巧くんおはよう、久しぶり!」

相変わらずラブラブなおふたり登場。

「桃菜と全然会えないからさみしかったよ」

「ごめんね」


冬休み中何回かあったけどななんて思いながら遥の頭をよしよしと撫でる。

なんだかお母さんになった気分だ。

「じゃあ桃菜ちゃん、遥をよろしくね」

そういって自分のクラスへと向かう巧くんはお父さん。


「桃菜に話したい事たくさんあるの!」

遥はわたしの手をぐいぐいと引っ張り席につくと、マシンガントークで冬休みの出来事を話しはじめた。

巧くんと遊びにいったこととか、年末年始に起こったこととか、猫を飼い始めたこととか。

そんな話を聞いていると、最近遥とちゃんと話ができてなかったんだなと思う。


「ほら、これみてー、かわいいでしょ?」

携帯の画面にうつっているのは飼い始めたという猫ちゃんで、名前は「みぃちゃん」というらしい。

「みぃみぃ」と鳴くからという理由でつけた名前が遥らしいなと思った。

「うん、めっちゃかわいい。今度会いにいっていい?」

「もちろん!」

夏本番までは練習もそんな遅くならないし、息抜きにまた大輝もつれて会いにいこう。

楽しみがまた一つ増えた。