あの夏、わたしはキミに恋をした。



そう答えながらもいまだに頭の中ははてなだった。

なんでわたし?そもそも野球の知識なんてゼロだし、プロ野球でさえみたことがない。

それに水上くんは1年生だから応援とかじゃないのかな?


「無理だったらいいんだけど。でも木下にみにきてほしいんだ」


でも真剣な眼差しの水上くんにやられて思わずうんと頷いた。

来週の土曜は特に用事もないし。


「ほんとか?ありがとう!そしたら詳細とか送りたいし、連絡先交換しない?」

「いいよ」

QRコードを読み込むと水上大輝という名前が登録された。


「ほんとわざわざ昼休みなのに呼び出してごめんな。ありがと」

「ううん。こちらこそ」

ちょうど予鈴が鳴り、階段をおりたところでバイバイした。