あの夏、わたしはキミに恋をした。



水上くんはそのまま屋上へと続く階段をのぼっていき、途中の踊り場で足を止めた。

こんな雨が降ってるのに屋上いくのかなと思っていたけどさすがにそれは違ったらしい。


「ごめんなこんなところまで」

「ううん。それよりどうかしたの?」

「木下ってさ、来週の土曜日あいてる?」

「え?」

え??え??え??

わたしの頭の中はいま混乱状態。

急になに??来週の土曜日??それって遊びの誘いとか?


「もし暇だったら、いや本当になにもなかったらでいいんだけど、もし暇だったら、試合みにきてくれないかな?」

すごい下から遠慮がちにいう水上くんはちょっとだけ面白くて笑いそうになったのをこらえる。

「試合って野球?」

「そうそう。来週からはじまるんだけどこの学校の1回戦が土曜日なんだ」

「あ、そうなんだね」