先生にそうお願いされたわたしは大輝のことをさらに注意深くみることにした。
事故からもうすぐ1年。
もう1年、でもまだ1年だ。
もう野球は無理だと思ってください────。
そう告げられてからまだ1年だ。
奇跡なんて喜ぶのはもしかしたら早いのかもしれない。
でもやっぱり昨日の走っている大輝を思い出せば、今みんなと一緒に練習をしている姿をみれば、誰だって奇跡だっていうだろう。
神様、どうかお願いします。
このままなにも起こりませんように。
大輝に野球を続けさせてください。お願いします。
わたしはそうやって神に頼むことしかできない。
それしか、できないのだ。



