あの夏、わたしはキミに恋をした。


「愛唯、お疲れ」

「桃菜、お疲れー」

部室に入るとサッカー部のマネをしている愛唯(めい)がいた。

クラスは違うけど同い年、同じマネ同士で仲良くなった子だ。


「そういえば水上くんすごいね、この前の体育の授業でちょっとふざけて走ってたりしててさ、びっくりしちゃった」

それに大輝と同じクラスなので大輝の情報をくれる子でもあり、ありがたい存在だ。

「そうなんだね、クラスではどう?移動のときとか…」

「結構普通に歩いてるよ、前までは顔つらそうだななんて思ったこともあったんだけど、今はそういう顔もしてないし」

「そっか、よかった。いつも教えてくれてありがとね」

「いえいえー、じゃあそろそろいくね!今日もマネの仕事頑張ろう!」

「うん、またね」

バイバイと手を振り、わたしも急いで着替えてグラウンドへと向かう。

すでに選手たちは練習をはじめていて少々遅れたことに申し訳なさを感じながらマネの仕事へと取りかかる。


大輝は今日も病院にいくといっていた。

もうすぐ修学旅行もあるし、そういうののためにも頑張ってるのかな。

おばさんにも会いたいし、今度病院に行くときはわたしもついていってみようかな。

そう考えながらせっせと仕事をする。

時間はあっという間に過ぎ去っていった。