あの夏、わたしはキミに恋をした。


「大輝すげえじゃん!!」

あのあと始業式があり、午前中で終わりだったのでお昼を食べた後、練習がはじまった。

大輝は開口一番にみんなにみてもらいたいことがあるんだ、そういって今朝わたしにみせてくれたように軽く走った。

そうすると上野くんもほかの部員も後輩たちもみんな拍手をしてくれた。


「お前このままいけば絶対試合でれるな!」

「おう、余裕だわ」

上野くんとグータッチを交わして楽しそうだった。


「水上、無理だけはするな」

「はい」

先生だけはあくまでも冷静で、少し厳しい表情だったのが気になった。

でもたしかにここでの無理は禁物。


大輝もそれがわかっているようで、そのあとは走ったりはせずいつも通りにストレッチや素振りなど軽い運動をしていた。


「大輝、頑張れ」

そう小さくつぶやいた。