あの夏、わたしはキミに恋をした。


「わたし中学のときね…」

大輝に話したように一通り話終えると息が少し上がった。

緊張のせいもあって喉がカラカラだ。

わたしはまた紅茶を一口飲む。

遥のほうを見るのが怖くてずっとうつむいたままだった。


「桃菜」

遥の声に反射的に顔をあげる。

遥は優しい顔をしていた。


「話してくれてありがとう」

「…うん」

「桃菜にそんな過去があったなんて知らなかったよ」

「…」

「わたしはさっきの4人のことも信じてくれず追い出した先輩も同級生もみんな憎い」

遥がそういってくれただけで少し救われた気持ちになる。

同時に遥がわたしのことを嫌いにならなかったことにほっとした。