あの夏、わたしはキミに恋をした。


「先輩方のためにも、俺は絶対来年甲子園にいく。絶対夢をかなえてみせる。俺がみんなの夢をかなえてあげたいんだ」

「大輝らしい、すごく素敵だと思う」

「桃菜ありがとな。ずっと俺のそばにいてくれて」

「当たり前だよ、大輝の彼女ですから」

そういうと大輝の手が伸びてきて強く抱きしめられる。

わたしも大輝の背中に手をまわして抱きしめ返す。


「桃菜、好きだよ、大好き」

「わたしも大輝のこと大好きだよ」

体を離すとそのまま口がふさがれる。

切なくて甘いキスだった。



そのあとお店のほうに戻ってお疲れ様会に参加した。

いつもの大輝に戻っていてとても安心した。


大輝たちにとって最後の夏は、今日から始まりを告げるのだ────。