あの夏、わたしはキミに恋をした。



「大輝、木下さん、ちょっといいかな」

グラウンドで散々みんな泣いたあと、お疲れ様会をしようと近くのお店にいくことになった。

なんでもキャプテンの実家が飲食店をやっているらしく、急遽貸し切りにしてくれたのだ。

そうしてお店で乾杯した少しあとにキャプテンから声をかけられた。

手招きをされてそのままお店の奥の部屋へと通された。


「ごめんな、お店の奥が家になっててさ、あっちだとうるさいから」

「いえ、それよりどうしましたか??」

「大輝と話がしたくて」

「それならわたしはいないほうがいいのでは…?」

「木下さんにも聞いてほしいんだ、大輝のためにも」

「…わかりました」

大輝はあれからほとんどしゃべっていない。

多分なにかいいたいけど、いえない、そんな感じだった。