あの夏、わたしはキミに恋をした。


「まずはお疲れ様。負けたのは悔しいな。でも仕方ない。どうあがいても、結果は変わらない。これからお前たちができることは、今日のことをバネにまた成長していくことだ」

「3年生は今日で引退になるな。2年と3か月、本当によく頑張った、お疲れ様」

先生の言葉に拍手が鳴り響く。
それと同時にすすり泣く声も混じる。


「先輩、さみしいです…!」

今日で終わりなんて考えてもいなかった。
あっという間の出来事に心の準備なんてなにもできていなかった。

それはわたしただけじゃなくて、みんなそうだった。


「みんな、ありがとう。お前たちと野球ができて楽しかった。それと甲子園に連れていけなくて本当にごめん。俺たちの夢はお前たちに託す!」

キャプテンの言葉にやっぱりみんな耐え切れずに泣いていた。


「先輩方、今までお疲れさまでした!!ありがとうございました!!!」

次期キャプテンに任命された上野くん。

力強くそう叫んで深くお辞儀をした。
その言葉にほかの1.2年生もお辞儀をする。

こうして今年の夏は終わりを告げた。