あの夏、わたしはキミに恋をした。



この学校には学食があるし購買もあるんだけどわたしも遥も基本的にはお弁当を持参している。

まあ節約にもなるし、お母さんには申し訳ないけど本当に助かってる。

そして遥はわたしのお母さんが作る卵焼きが大好物になっていた。


はじめて遥かにあげたときもたしか彼氏と喧嘩したっていって、たまたま残っていた卵焼きをあげると「え!?なにこれ!?本当に卵焼き??え、てかお母さんなに?料理人?」と急にテンションが上がってたな。

たった数ヶ月前のことなのにすでに懐かしく感じる。


わたしはそのことをお母さんに話したのでそれ以来定期的に卵焼きをいれてくれるようになった。

もちろんわたしもお母さんの卵焼きは大好きだから嬉しい。