あの夏、わたしはキミに恋をした。


今は7回表の攻撃。0対1で負けているが、2塁ランナーがいて1アウト。

同点、逆転のチャンスもある。

「キャプテーン!!いけー!!」


ここでまわってきたのはキャプテンだった。

キャプテンは3年生の中でも抜群にうまくて、それでも努力を惜しまず練習後も毎日のように素振りをしていた。

一度聞いたことがあった。どうしてそこまで頑張れるんですかって。

「小さいころからの夢が甲子園にでることでね。野球命なんだよな、俺って。それに先輩たちがキャプテンに任命してくれたからには頑張らないと。あいつらと一緒に甲子園行きたいしな」

そういっていたキャプテンの姿はとてもかっこよくて、まぶしかった。


「カッキーン!」

いい音とともにキャプテンが打った球は球場の奥へと吸い込まれていった。

「ホ、ホームランだー!!!」

誰かが叫んだと同時に客席が沸いた。吹奏楽の奏でる音色が大きくなった。


2対1になった。
そのまま試合は進んでいき、9回裏。
ここを抑えれば3回戦に進める。