「今日も人少ないね」
「平日はね」
去年は平日に試合をみにいくことはなかったからやっぱり客席ががら空きでさみしい。
「今日勝てば次は土曜日だからな。たくさん応援きてくれるといいな」
「うん、そだね」
今日の相手は練習試合もよく組んでいた学校だった。
結果はいつも五分五分で、今日もどっちに転ぶかわからない。
それでも選手たち、応援してる人たち、みんな勝てると信じている。
「かっとばせー!!」
「ナイスー!!」
いろんな声とともに吹奏楽部の音色が重なると心地よくて安心する。
去年はそこまで意識してなかったけど、こんなにもひとつになっているのってすごいことだ。
そう思って大輝のほうをみると大輝もすごく興奮している感じだった。



