あの夏、わたしはキミに恋をした。


「それより大輝、足は大丈夫?」

雨のせいで少し地面がぬかるんでいるためいつもより歩きづらそうだ。

「平気平気。これでも結構歩けるようになってるんだ。いまだにリハビリの先生に驚かれるんだぜ」

いまでは松葉づえはほとんど使っていない。

大輝は本当に頑張っていた。


「ならよかった。ちょっと汗ふくね」

人より歩くペースが遅いのと体力はやっぱり使うみたいだし
今日はとても暑いので大輝の額から大量の汗がでていた。

「さんきゅ」

それでも大輝は弱音なんてまったくはかなくて、いつも笑っている。

そんな大輝はいつだってわたしのヒーローだった。