あの夏、わたしはキミに恋をした。



「みんなおはよう。今日は2回戦だ。昨日の雨の影響が少しあるかもしれないがいつも通りでいけば大丈夫だ。今日も気合いれていけ!」

「はい!」


「晴れてよかったね」

「うん」

監督と選手たちを見送りつつ、わたしたちは客席へと向かう。

昨日の雨が嘘のように今日はいい天気だった。

「これもてるてる坊主のおかげだな」

「そうだとうれしいけど」


あのあと昼休みのチャイムが鳴り終わるまでわたしたち3人はてるてる坊主を作り続けた。

そのてるてる坊主は教室に飾っておくわけにもいかず、野球部の部室へと運ばれた。


「ははっ、すごい量だな。木下さん、お守りに続きありがとな」

キャプテンはそういってくれたけど逆にてるてる坊主が多すぎて1年生の何人かは不気味がっていたのを思い出す。

でもそっちの反応のほうが正しいと思った。
むしろ呪われそうな勢いだったから。

でもそのおかげで今日晴れてくれたのなら、てるてる坊主にも感謝しないといけないな。